ひでまるgglでず
半導体業界で20年以上働いています
半導体業界に関連する多くの企業では、自社の数年先の業績を見通す上で、定期的に更新される世界の半導体市況が参考にされます
昨年度の市場調査結果では、初めて、半導体産業が自動車産業の世界市場規模を抜きました
半導体の供給不足で自動車の生産ラインが止まった等、半導体の供給に関連するニュースもありました
就職・転職にあたり、半導体業界を検討する方も多いと思いますので、半導体業界の概要をご紹介します
1)ムーアの法則を指標に半導体(集積回路)の微細化が進展
➜集積回路の高速化、消費電力低減、1枚の基板からの取り数増加(コストダウン)のメリットあり
2)微細化の進展のため、材料、生産プロセスが進化、製造装置の世代交代あり
➜大きい設備投資が発生、他社との開発競争が激しい
3)デバイス、材料、各プロセスの装置ごとにグローバルな主要企業あり
4)半導体市況は毎年±10〜20%と大きい変動があるが、長期的に成長継続
➜PC、スマホの需要増減、アップル、グーグル等のデータセンター投資有無、高速通信、AI、自動運転等の新技術の普及の影響大
5)半導体製造には前工程と後工程があり。前工程装置は真空プロセス装置が多く装置単価が高い
➜先端の露光装置は50億円超、エッチング装置、製膜装置は5億円前後と高額
6)製造委託、製造受託するファブレス、ファウンドリーという分業も一般化
7)半導体市況の定番の市場調査レポートあり
◆世界半導体市場統計(WSTS)
◆SEMI
(国際半導体製造装置材料協会)
◆TechInsight
★★★★★★★★
半導体の基礎知識
★★★★★★★★
◆半導体の主要製品)
ロジック)CPU、GPUなど
メモリー)DRAM、NANDなど
◆半導体の主要材料
シリコンウェハ、SiCウェハ
www.semiconductor-industry.com
◆半導体を生産する主要企業
ロジックメーカー)
インテル、エヌビディア、AMD、クアルコム、アップル、サムスンなど
メモリーメーカー)
サムスン、キオクシア(旧東芝)、MICRONなど
◆出典
製造受託企業)
TSMC、サムソン、インテル
◆プロセス別の装置
前工程)
露光装置、製膜装置、エッチング装置、CMP装置、検査装置など
後工程)
ダイシング装置、ボンディング装置など
◆参考)市場規模比較
自動車産業
- 市場規模:約2兆3,000億ドル(2022年)
- 出典:世界自動車工業会(OICA)
- 成長率:2022年から2023年で10%増
- 出典:TechInsight
- 主な国・地域:中国、米国、日本
- 出典:OICA
半導体産業
- 市場規模:約2兆4,000億ドル(2022年)
- 出典:世界半導体市場統計(WSTS)
- 成長率:2022年から2023年で15%増
- 出典:TechInsight
- 主な国・地域:台湾、韓国、米国
- 出典:WSTS
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